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ソムリエの独り言
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| 待ちに待ったワインブームである。10年前はワインを売ることすら罪のような時代とは嘘のようである。しかも赤ワイン。渋くて思い最初の印象ばかり強い、本来の葡萄の旨みを木樽でごまかすような厚化粧のワインばかりが受ける。あるイタリア人の友人の言葉を借りれば「何故日本人はこれほど強いワインをイタリア料理と合わせられるのか?そしてお金を払い続けられるのか?」と。電子顕微鏡のようにワインを分析し、貴重品のようにワインを扱い、何々ぶどう何%、樽熟がウンヶ月。ワインを愛し肯定することをせず、批判し、観察し、あらを探して飲み続ける。美味い訳ないよね。疲れているときも、蒸し暑いときも、お酢の効いた魚料理でも重くて渋いワイン一辺倒じゃあ。そういうお客様に限り僕がソムリエとしてウンチクを語り、大げさにワインを勧めるとコルク臭や腐ったワインさえ解らない。不思議ですね。きっとその友人なら何も知識はないけれど、「このワインはお腹に悪い、ノー」と。一本何百円の安ワインでも、一本ウン万円の高級ワインでも、愛すべきワインとしてしっかりと味わう。好みの違うイコール不味いではないこと、そしてブランドにこだわりすぎぬこと。僕達は毎日その日、その時の天候、気分、行動内容によって服を選んで着がえ、そんなふうにワインを広い範囲で選べることが真っ当な本当のワイン好きのたしなみであろう。その日の気分にふさわしいワインはきっとある。定番も冒険も望みのまま、ただし冒険の後に文句を言うときは再飲するのが鉄則。だって年々貴方も変化するし、ワインも変化するのだから...スタンプラリーのようにラベルを集め、一銘柄一本飲んで金輪際さようならならきっと貴方がこのワインブームの一番の立役者かもしれませんね。 | |
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