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No.0003

発行日1999年09月18日

マルサラの名手「マルコ・デバルトリ」日本上陸

マルサーラの作り手は、日本でもかなり古くから老舗のペッレグリーノやフローリオといった大手が紹介されていた。しかし、日本に限らずイタリア国内でもマルサラ酒を飲むという習慣はあまり一般的ではなく、どちらかといえばシチリアの特殊なワインという捉え方をされていたためにメジャーにはなかなか紹介されなかった。どちらかといえば料理やお菓子に使う酒というイメージが強いマルサーラであるが、本来その酒の起源は古く、イタリアでも最古の強精酒の一つに上げられる。そんなマルサーラの作り手としてはここ数十年来の比較的若い作り手で、特に独特の古酒のラインナップをもつマルコ・デ・バルトリ社の「ヴェッキオ・サンペリ」シリーズが日本に上陸した。これはその輸入業者「ヴィナイオータ社」の試飲会でのレポートです。

 

1、マルコ・デ・バルトリ

2、サヴェーゼのプリミティーボ


 


デ・バルトリ

1、マルコ・デ・バルトリ

試飲会では、ヴェッキオ・サンペリの20年物が試飲に供されていた。ヴェッキオ・サンペリにはこのほか10年物、30年物があり、特に20年ものと30年ものは評価が高い。

もともとマルサーラはグリッロ種のブドウを使用し、製造過程の途中でアルコールを添加する強精酒であるが、デ・バルトリのヴェッキオ・サンペリシリーズはアルコールの添加を行わないため、ワイン法上はマルサーラ酒を名乗れない。しかし、アルコール度数も15度以上十分な高さを確保されており、辛口の非常にデリケートなワインに仕上がっている。

また、ヴェッキオ・サンペリのリゼルヴァシリーズは、この作り手の現オーナーが母から相続した遺産に含まれていた先祖からの古酒を瓶詰したもので、1860年のヴィンテージから1968年までの12種類日本に輸入された。それぞれが眠っていた350リットルの木樽を解体して造った木箱に一本づつ入れられ、その回りに、ワインの香りの染みついた樽のおがくずを詰めて包装されている。グラッパや特別なデザートワイン同様、中身にふさわしい梱包である。

デ・バルトリのワインは他にも一般的なワインが日本で売られているが、この輸入元では特にマルサラとデザートワインを中心に取り扱っている。

ヴィーニャ・ラ・ミッチャはグリッロ種のパッシートワインで、非常に優雅な甘さを持つワインである。現オーナーマルコ氏の母親の名を冠したジョセフィーン・ルージュは優しさの中にシチリア的な情熱を感じるほどの甘さをもったデザートワインである。


プリミティーポ 

2、サヴェーゼのプリミティーボ

プーリアのブドウで、最近いろんなところで話題にされているプリミティーヴォ種は、全般的に濃度の高いワインでありながら小豆のような粉っぽさを感じるカントリーワインという印象が強い。このサヴェーゼ社の造るプリミティーヴォは若々しいワインから様々な製法によるデザートタイプのワインまで、プリミティーヴォだけで7種類ものワインを生産している。

プリミティーヴォ・タランティーノ・ペトローゼ1998は百合やバラの様なフローラルな香りが特徴的で、その甘い花の香りの先にブドウ本来の果実味が隠されている。プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア・トラディツィオーネ・デル・ノンノはその名の通り古い手法で造られているワインで、ニュアンスにとんだ不思議な甘口ワインである。プリミティーヴォ・タランティーノ・デシデリウム1997もじっくりと味わえる美しいデザートワインに仕上がっている。プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア・パッシォーネは、バリックをつかったデザートワインでその華やかさは特別な食卓にぴったりだ。


 

 

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