はじめにラベルイタリアワインの分類代表的なイタリアワイン葡萄品種基礎用語ヴィンテージ  

 

イタリアワインの分類

さて、イタリアには「イタリアワイン法」という法律が1963年に制定され、全てのイタリアワインは現在のところ次の4つのカテゴリーに分類されています。

1 D.O.C.G(Denominazione di Origine Controllata e Garantita)

 

「統制保証原産地呼称」18銘柄
 

2 D.O.C.( Denominazione di Origine Controllata) 

 

「統制原産地呼称」約240銘柄
 

3 I.G.T.(Indicazione Geografica Tipica)

 

「地理的表示」100地域
 

4 V.d.T.(Vino da Tavola)

 

「テーブルワイン」いわゆる「ヴィーノ・ダ・ターヴォラ」のことです。
 


イタリアワインの総生産量に対するD.O.C.G.ワインとD.O.C.ワインの占める割合は13〜15%程度に過ぎません。

多くのワインは全国的なマーケットに出ず、地元で消費されたり、自家用として消費されたり、ブレンド用として広く世界に輸出されます。この4つのカテゴリーの認定基準はそれぞれ異なる基準を持っており、必ずしもそれが品質の善し悪しを表したり価格のランクを表したりするものではありません。

よく語られる「イタリアワインの難しさ」というのは実はこのことが大きな原因の一つであり、このワイン法を知ったからといって体系立てたイタリアワインの修練法が身に付いたとは残念ながら言えないのです。以下には私なりに4つのカテゴリーを表現し直してみました。


1 D.O.C.G.ワイン

イタリアを代表するワイン生産地で造られるもっともイタリア的なワイン。葡萄品種も原則としてイタリア固有種が中心
 

2 D.O.C.ワイン

各地方の主要なワイン生産地ごとに与えられる評価。葡萄品種は外国原産のものも多く認定される。
 

3 I.G.T.ワイン

上記2つのカテゴリーに属さないが、各地方の特色を持ったワインである。
 

4 V.d.Tワイン

何でも有りの世界。トスカーナでシラーを使っても良し、トスカーナ産の葡萄にウンブリア産の葡萄を混ぜても良し。とにかく安価なワインと、とにかくおいしいワインを開発するために規制をはずしたワインが多くこのカテゴリーに含まれます。
 

 

要するに、4つのカテゴリーはどれだけその土地を表現しているかのレベルの違いだと考えることができると思います。全く別のたとえで言うならば、D.O.C.G.ワインは政令指定都市。D.O.C.ワインは県庁所在地。I.G.T.ワインはの地方の主要都市。V.d.T.は全国の市町村といった具合です。見方によっては宝石のように美しいひなびた温泉町を素晴らしいと思う。それがスーパーヴィーノ・ダ・ターヴォラに当たるわけです。

繰り返しますが、イタリアワイン法では必ずしもワインの品質、価格などのヒエラルキーとは一致しません。ですからイタリアワインの全体像を短時間で把握するなどということはもとより門外漢の日本人にとっては不可能なことだと言えるでしょう。言い古された言葉ですが、まずは自分の好きな種類のワイン、葡萄品種などを徹底的に飲んでみることが、イタリアワインの世界への入口となることでしょう。とにかくたくさん味わってみることが大切です。

尚、I.G.T.ワインは最近までラベル表示にV.d.T.の表示を使っていたものが多く、「どこそこのV.d.T.」というような書き方をしていました。

 

現在認定されているD.O.C.G.ワイン 

Piemonte(ピエモンテ州)

Barolo

バローロ 赤

Barbaresco

バルバレスコ 赤

Gattinara

ガッティナーラ 赤

Asti

アスティ 発泡白

Lombardia(ロンバルディア州)

Franciacorta spumante

フランチャコルタ スプマンテ 発泡白

Emilia Romagna(エミリア・ロマーニャ州)

Albana di Romagna

アルバナ・ディ・ロマーニャ 白

Toscana(トスカーナ州)

Brunello di Montalcino

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 赤

Carmignano

カルミニャーノ 赤

Chianti(Chianti Classico Chianti Ruffinaなどを含む)

キャンティ 赤

Vino Nobile di Montepulciano

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ 赤

Vernaccia di Sangimignano

ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ 白

Umbria(ウンブリア州)

Torgiano

トルジャーノ 赤

Montefalco

モンテファルコ 赤

* 上記2銘柄は、D.O.C.G.のものと、D.O.C.のものが両方あります。

Campania(カンパーニア州)

Tauragi

タウラージ 赤

 

バローロ、バルバレスコ、ブルネッロ、モンテファルコなどは村の名前ですから、その村がいかにイタリアワインに重要な意味を持っているかが判ります。また、キャンティなどはトスカーナの中心部に広がる丘陵地帯のことです。そこには様々な地理的、気候的条件のものが含まれますから、同じキャンティといっても全く印象の違う多くのワインが生産されています。

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